【楽曲解説】崎山蒼志、初スタジオ音源 本日解禁!!
前回緊急特集しましたが、
崎山くんは今、邦楽ロック界、
崎山蒼志の「スゴさ」「得体の知れなさ」
今回配信された楽曲は、「夏至」と「五月雨」の2曲です。
「夏至」
スロウなバラードも、彼の手にかかれば甘さゼロ、
このクソ暑い夏の日の一服の清涼剤になってくれること必至です。
「五月雨」に比べてコード感が薄く、空間的な音作りですが、
アコギのキメ細やかな爪引きが、10代の心を映し出すよう
「五月雨」
「samidare~五月雨~」として、
おそらくこれが決定版ということでしょう。
歌メロ、歌唱、歌詞、コード進行、豪快かつ繊細なギターカッティング・・・ どれをとっても一級品!
まとめ
この「夏至」「五月雨」をじっくり聴いてみて気づいたのは、アコギの音が少しザラついていて、金属的だということです。
あえてそういう音を目指してマスタリングされてるのかもしれません。
もしそうであれば、レコード会社さん、崎山くんの特性をよく理解されています。
「金属的」と表現しましたが、崎山くんの「右手」と「左手」が丁寧に繰り出す音の、「粒立ちの良さ」は、まったく損なわれていませんのでご安心ください。
是非とっておきのヘッドホンで聴いてみてください!
また、「五月雨」をB面にもってくるところも、
気が早いですが、次は物理的なマテリアルを欲してしまいます。。
間違いなく今後の邦楽界を揺るがすであろう崎山蒼志くんの、大きな一歩です。
皆さん是非ともフルで聴いてみてください!!
iTunes音源のダウンロードはこちら↓
崎山蒼志(15)の「得体の知れなさ」について、徹底的に分析してみた。
早耳の皆さんはすでにご存じのことでしょう。
邦楽界の超新星、天才シンガーソングライター崎山蒼志(さきやまそうし)。
今回は、最新のリリース情報を交えて、崎山蒼志くんの音楽性をアツく語り尽くしたいと思います。
成熟した邦楽シーン
さて突然ですが、近年の邦楽アーティストって、ほんとうに洗練されてきてますよね。
こなれたアレンジ、高い演奏技術、
優れたメロディーもやすやすと繰り出す「優等生」ばかりです。
星野源なんかはその代表格でしょう。
また、一昔前までは、洋楽リスナーから、日本のバンドは洋楽に比べて「グルーヴ感がない」「もっさりしてる」から聴けたモンじゃないとさんざん言われてました。。
今では「は?オマエSuchmos聴いたことないの?」で一発KOです。
Suchmos - STAY TUNE [Official Music Video]
巷にこれだけレベルの高い音楽が溢れているということは、音楽好きにとっては、紛れもないパラダイスなのですが、ひとつ心に満たされないものがあります。
それは、いうなれば「未知との遭遇」です。
ルーツのみえる音楽
宇宙人のつくる音楽、たしかに一度は聴いてみたいですよね。
とはいえ、人間には聴こえない周波数で作られてるのかもしれませんが。。
…なんて冗談はさておき、優等生バンドや良質な音楽だけでは満たされないのは、「未知との遭遇」つまり、「得体のしれない音楽」と出遭いたい!という欲求です。
世の中のほとんどの音楽は、既存のジャンルやアーティストの影響が垣間見える、つまり「ルーツのみえる」音楽です。
サカナクションを聴いて、「あ、この曲のアレンジはレディオヘッドを意識してるな」とか、
ゲスの極み乙女。のギタープレイは時々やけにYESのスティーヴ・ハウっぽいなとか、
アーティストの「ルーツがみえる」ことは音楽を聴く最大の楽しみのひとつなのですが、あえて意地悪な言い方をすると、「ルーツのみえる音楽」というのは「焼き直しの音楽」とも言えます。
「そんなこと言っちゃうと、世界中の音楽ぜんぶがそうなんじゃないの?」
たしかにそうなんです。
現代のあらゆる音楽は、既存の音楽やカルチャーに影響を受けています。
コード進行やメロディーは、クラシックの300年と、ポップミュージックの数十年の歴史の中で出し尽くされた、みたいなことはよく言われますが、
「え、音楽ってもう出尽くしちゃったの?」
なんて、少し寂しくなることがあります。
得体の知れない音楽に出会いたい!
現代の音楽シーンは、フルーツに例えると、いい具合に熟した良質な「ブランドもの」が出揃っていて、どれも間違いなく美味いんだけど、バナナもりんごもキウイフルーツも、どれも知ってる味なんだよなーという感じです。
そうなると、ドリアンやスターフルーツみたいな、果たして美味しいのか、どうやって皮をむくのか、そもそも食べられるのかすらもわからないけど、得体のしれないワクワク感の詰まったフルーツを切望してしまうわけです。
クドい前置きになってしまいましたが、その
「得体のしれないワクワク感の詰まったフルーツ」
が、まさに今回紹介する「崎山蒼志」くん、というわけです。
さて、だいぶハードルを上げてしまいました。
崎山蒼志(さきやまそうし)くんは、現在高校一年生で、静岡県在住のシンガーソングライターです。
バナナマン日村の出演するネット番組への登場で、突如SNSやネット上で話題になりました。
ご存じでない方、ウワサでは聞いてるけど…という方は、まず番組出演時の動画をご覧ください。(演奏は03:01~)
どうですか?すごいでしょう!?
得体が知れないでしょう!?
ある日、YouTubeのおすすめ動画に出てきたので、何気なしに視聴したのがキッカケで出会いました。
こういうTV番組って、子供なのにボーカルの声量がすごいとか、子供のわりにとてつもないギター速弾きができる、とか「子供のわりに」よくやってるね、というカッコ付きで賞賛されることが多いですが、、
すみません、ガチのやつでした。
一体何がスゴい?
何をもってガチなのかというと、「音楽」としての完成度の高さです。
「ギターこんなに速弾きできるよ」とか「こんなに早くツーバス踏めるよ」とかは、音楽ではなく、単なる曲芸です。
それを鍛錬して習得することと、芸として見栄えがすることは、尊敬に値しますが、それは音楽としての充実度、完成度とは無関係です。
対して、崎山蒼志くんのギターは確実に音楽性の充実につながるプレイをしています。
決して彼のギターは下手ではありません。
というか死ぬほどうまいです。
メロウだったり、パーカッシヴだったり、緩急自在で、音の粒立ちも良く、性急なのに抜群の安定感があります。
それでも彼はテクニックに走りません。
技術や本能に任せてギターを「暴れさせる」のではなく、音楽に追従させて「飼い慣らしている」ところに、彼の「音楽家」としての素質が垣間みえます。
早くも確立された歌唱法
ギタープレイも十分すごい崎山蒼志くんですが、歌の方も、とんでもなく素晴らしいです。
こちらもギターと同じくテクニック主義ではありませんが、驚くべきことは、すでに「崎山蒼志の歌唱法」が完全に確立されていることです。
まず、大抵のボーカリストはモノマネから入ります。
そこから自分の歌唱法を徐々に確立していきます。
レディオヘッドのトム・ヨークは、今でこそ唯一無二の歌唱法を持っており、真似するアーティストも多いですが、初期はU2のボノ風だったり、セックス・ピストルズのジョニー・ロットン風だったりしていました。
フジファブリックの故・志村正彦も初期は、覇気のないウルフルズのトータス松本みたいな歌い方をしていました。(01:42~のサビの歌い方)
そんな中、若干15歳で、誰にも似ていない、独自の歌唱法を身につけているっていうは本当にありえないです。
「う」とか「お」の発音が独特だったり、
あえて歌メロの流れを止めるような「堅い」発音をしたり、震えるような発声をはさんだり・・・
素人なのでうまく言語化できませんが、素人目でもその独特の歌唱法には耳を奪われます。
他にも風変りなコード進行、歌詞の言葉選びなど、ネット上ではさんざん話題になっていますが、ちょっと字数が多くなってきたので残念ながら割愛します。。
崎山蒼志くんのルーツ分析!
そんな優れた才能をもつ崎山蒼志くんを単独記事で紹介したいと思ったのは、やっぱり彼が「得体が知れない」音楽を奏でているからです。
幼い頃に母親の聴くヴィジュアル系ロックバンドの影響で音楽をはじめたそうですが、退廃的で耽美な歌詞世界はその辺からの影響を感じさせます。
Plastic Tree有村竜太朗の書く文学少年的な詩に少し似てるかもしれません。
鋭くも崩れそうな不安定な歌メロは、初期の七尾旅人や凛として時雨のTKなんかに似ているかも。
また、曲から溢れる思春期特有の焦燥感は、フジファブリックの「陽炎」もしくはNUMBER GIRLの「透明少女」を連想させます。
「日村がゆく」で話題になった「五月雨」という曲は特にですが、ギタープレイがとてもパーカッシヴです。
哀愁漂うコード進行と重なると、フラメンコギターの雰囲気があります。
ちなみに幼い頃はクラシックギターを習っていたんだとか。
やっぱり得体が知れない!
スミマセン、いろいろ並べ立ててみましたが、どれも似て非なるものだと思います。。
完敗です。
崎山くんの音楽が、既存のルーツミュージックの「焼き直し」ではない、突然変異的な音楽であるということはお判りいただけたかと思います!(負け惜しみ)
音源リリース!
実は、急ごしらえでこんな記事を作ったのには訳があります。
それは、あさって7月18日(水)に初のレコーディング音源「夏至/五月雨」がリリースされることが決まったからです!※
おめでとうございます!
※楽曲分析はこちら
「日村がゆく」でバズってから、たった2か月で音源リリース、更にはコヤブソニックなど、大型フェスへの出演も続々と決まっています。
近頃の市場スピードはほんと早いですね。
ポストフォークの起点となるか?
「フォークvsロック」の章でも述べましたが、フォークというジャンルの最大の魅力は、ソロ演奏ならではの、ゆらぎのあるリズムと、アーティストの人柄をそのまま音楽にしたような親密さにあります。
この利点を最大限に利用した崎山くんは、フォークミュージックの限界をブチ破りかねない存在だと思います。
崎山くんや、彼に触発された若者たちが、新世代のフォークミュージック、いわば「ポスト・フォーク」の潮流を創り出す日も近いかもしれません…!
星野源に次いで、日本の邦楽シーンを塗り替えてくれることを期待しています。
とはいえ、彼はまだ高校生になったばかりなので、学業や普通の高校生としての生活を第一にして、良い大人たちに見守られながら、今のところはマイペースで音楽活動を続けていただきたいです。
終始冷静さを欠いた解説で申し訳ありませんでしたが、私の、崎山蒼志くんへの愛と期待感だけは伝わったかと思います笑
以上、若き才能の紹介でした!
「音楽オタク」は社会において無価値。
音楽オタクの価値?
「音楽オタク」とは、三度の飯より(もしくは同じくらい)音楽のことが好きで、音楽をジャンル問わず楽しんでいる人たちです。
自分もそんな端くれに間借りしてる人間だと自認していますが、音楽オタクになると、果たしてどんないいコトがあるのでしょうか?
例えば・・・
◎周りの友人に一目置かれはじめる
◎急に女の子にモテはじめる
◎同じクラスのバンドマンにプロデュースをせがまれる
◎将来は、音楽に関わる仕事で飯を食っていける
なんてことは、残念ながら一切期待できません。
この世はコミュ力がすべて。(絶望)
モテたり、他人から一目置かれたり、良い就職先を見つけることは、少々乱暴な言い方ですが、コミュニケーション能力がすべてです。
残念ながら、音楽の知識という武器があっても、それを興味深いトークにできるかは皆さんのコミュ力次第です。
若い皆さんはすべからく、コミュ力を磨きましょう!!泣
それでも音楽を聴く理由
さて、コミュ力講座は、その道の優秀なブロガーさんにお任せするとして、音楽オタクになっても実生活ではまったくもって役に立たないことはわかっていただけたと思います。
役に立つというと、せいぜい古い洋楽ロック好きの上司に
「ツェッペリン?Tレックス?お前若いのにシブい趣味してんな~」 と可愛がってもらえる、ぐらいでしょうか。。
それなのに、私が皆さんにもっと幅広く音楽を聴いてほしいと願うのは、音楽を聴くことそれ自体の楽しみにあります。
音楽を聴く楽しみというのは、
「テンションがあがる」
「共感できる」
「リラックスできる」
など、それぞれ何とも替えがたいものです。
しかし、「音楽バカ」である皆さんには、より奥深い楽しみを知ってもらいたいのです。
音楽には、ロックやポップスだけでなく、ジャズ、クラシック、電子音楽など、数多くの音楽ジャンルがあり、それぞれのジャンルの中にも更に細分化されたカテゴリがあります。
なんと、音楽ジャンルの総数は現在1000以上にのぼるといわれています。
そして、それぞれの音楽ジャンルには、そのジャンルが形作られるまでの、興味深い「歴史」や「ストーリー」があります。
ざっと一例を挙げていきましょう。
・ヨーロッパの国々に、奴隷として連行された黒人たちの子孫は、先祖が労働の中で生み出した「ブルース」を、本来「クラシック」で用いられる西洋の楽器で演奏しはじめました。それをきっかけで誕生したのが「ジャズ」です。
・「ジャズ」は電子楽器の導入と、「ロック」や「R&B」等の時代の空気を貪欲に飲み込むことで、文字通り「フュージョン」となりました。
・「プログレッシヴ・ロック」の先駆者である「キング・クリムゾン」は、60年代ロックの最高峰であった「ビートルズ」をチャートから蹴落とし(諸説あり)、次世代のロックの狼煙をあげました。
・ロックの大革命である「パンクロック」の精神は、ブーム終焉後「ポストパンク」と「ハードコアパンク」に枝分かれして受け継がれました。
・そのポストパンクとハードコアは、次世代で「オルタナティヴ・ロック」に収束し、パンクの精神を継ぎながらも、さらなる音楽的拡がりをみせました。
・アメリカの「AOR」を日本流に解釈して、80年代に国内で流行した「シティポップ」というジャンルは、まるで隔世遺伝のように、2010年代に日本や韓国でリバイバル(再流行)しています。
また、ロックやジャズを含むほとんどの大衆音楽は、「クラシック」と「ブルース」という大きな幹の上に築かれています。
すみません。おそらく今はチンプンカンプンだと思います。しかし、アーティストのルーツ(根っこ)を辿るようにいろんなジャンルを聴くようになってくると、みえてくるものがあります。
ジャンルを軸に音楽の壮大なルーツを辿っていくと、まるで「音楽」という巨大樹の姿がみえてくるのです。
音楽を聴いて、気持ちよくノレる・共感できるというのも、もちろん大切な要素ですが、サウンドや音楽の背景から、ジャンルどうしの繋がりが浮かび上がる瞬間のワクワクが、音楽を聴くうえでの最大の楽しみのひとつなのです。
役に立たないが故に素晴らしいものが世の中はあるのです。
↑日本語ロック孤高の存在、ゆらゆら帝国。ラストアルバムの最後を飾る一曲です。
絹のようにソフトなグルーヴと、「虚無感」を誘うパーカッションは、R&B/ブラックコンテンポラリーの大御所マーヴィン・ゲイの名作「What's Goin On」からの直接的な影響を感じさせます。
「意味を求めて無意味なものがない」という印象的なフレーズは、コミュ力ばかり求められる現代社会への、さり気ないカウンターパンチです(泣)
- アーティスト: ゆらゆら帝国
- 出版社/メーカー: Sony Music Associated Records Inc.
- 発売日: 2014/04/01
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「ロック」と「フォーク」の違いを検証してみた。
今回はフォークミュージックと対比して、「ロックの聴き方」を学んでいきます。
正しい「ロック」の聴き方
ボブ・ディランの熱狂的ファンであったはずの人々は、「ロック」に転向したディランを受け入れられませんでした。
その理由は、彼らが「ロック」の「良さがわからなかった」=「聴き方がわからなかった」からでした。
今回は、フォークリスナーがなぜ「ロック」の良さがわからなかったのかを探ります。
「フォーク」と「ロック」という2大ジャンルを対比して、正しい「ロック」の聴き方というものを浮き彫りにしていきます。
「正しいロック」なんて言葉は矛盾してる!
ロックとは自由な音楽だ!
「正しい」なんて表現は、ロックに必要ねえ!ファ●ク!!
「正しいロック」という言葉は、確かに「ジャイアントコーンミニ」とか「白いブラックサンダー」みたいな、矛盾したものを感じますよね汗
「精神性としてのロック」はひとまず置いといて、今回は「音楽としてのロックサウンド」というものを分析したいと思います。
どうか気長にお付き合いくださいませ。
さて、前置きはこの辺にしておきましょう。
「フォーク」と「ロック」には、大きく分けて3つの音楽的な違いがあります。
ひとつずつ解説してきましょう。
①「音量」の違い
ひとつめは、ロックの大音量サウンドに、フォークリスナーが慣れていなかったことです。
フォークミュージシャンは、アコースティックギターさえあれば、いつでもどこでも音楽を奏でることができますよね。
それに対して、ロックにおけるエレキギターやエレキベースは、電気増幅を前提として作られています。
つまり楽器本体だけでは、ちゃんとした音が鳴りません。
アンプ(スピーカー)と直接つなげてはじめて音が出力されます。
コンセントをささないと機能しない「家電」みたいなものです。
そして、つないだアンプのボリュームを調整することで、屋外でも響き渡る大きな音量を出力できます。
単純なようですが、この「大音量のサウンド」がロックならではの迫力ある演奏を生み出しています。
ロックバンドのライブにおける、「爆音のシャワー」を浴びるような感覚は、めちゃくちゃ気持ちいいですよね。
ロックミュージックの替えがたい魅力です。
しかし残念ながら、ロックの大音量に慣れていないフォークリスナーにとっては、ロックサウンドは単に「うるさい」「耳障り」な音楽に聴こえてしまうのです。。
②リズムの違い
ロックはバンド演奏なので、メンバーの誰かが軸になってリズムを主導(リズムキープと言います)しなければ、各自のテンポがバラバラになってしまいます。
一方フォーク音楽は、基本的に「独奏(ソロ演奏)」なので、一定のリズムをキープする必要がありません。
例えば、途中で3秒くらい急に演奏をとめるのも、急に倍のテンポで演奏するのも、奏者の自由というわけです。
実はここに、ロックにはない、フォーク最大の魅力があります。
リズムキープの必要性がないことで、奏者の呼吸に合わせた、自由度の高い、ゆらぎのあるリズムを生み出すことができるのです。
↑小節によってテンポを変えたり、歌の盛り上がりに合わせて、ギターのニュアンスを変えているのがわかると思います。
歌い手の心のヒダに触れるような演奏、フォークミュージック最大の魅力の一つです。
最近ネットで話題の高校生シンガーソングライター崎山蒼志くんなんかもこのフォークの魅力を体現しています。
それに対してロックバンドでは、先程述べたように、各プレイヤーのテンポを合わせるため、リズムキープが必要となってきます。
この役割は、基本的にはドラムの「ハイハット」が担うことが多いです。
「チッチッチ」と控えめに、一定のリズムで鳴っているシンバルの音です。
このリズムキープ役がいないとバンドのリズムはめちゃくちゃになってしまいます。
↑「串刺しのUFO」みたいなやつがハイハットです。右足で操作します。
ですが、リズムの自由度が高いフォークを主食とするリスナーからすると、ロックの演奏は、リズムキープによって、機械のように硬直した、面白みのないリズムというマイナスの印象を与えてしまうのです。
しかし一方で、ロックならではのリズムというのがあります。
それは「スネアドラム」の叩きだすリズムです。
一般的な4拍子のロックドラムは「ドッタンドドタン」というリズムですが、「タン」の音(2拍目と4拍目)がスネアの音です。
The White Stripes - 'Seven Nation Army'
↑ホワイト・ストライプスは、ギターボーカルとドラマーのみの変則的な編成のバンド(デュオ)です。
ドラマーは決してテクニカルではないし、むしろ拙い感じがしますが、まるでロックの権化のようなドラムだと個人的には思います。
スネアの動きに注目してみましょう。
最初は「ドッドッドッド」というバスドラムの低音に合わせる形で、スネアは控えめに刻まれていますが、00:37あたりでスネアが2拍目と4拍目に分離し、ロックの基本ビートを叩きはじめます。
そして0:50あたり、ジャック・ホワイトの必殺ギターリフが炸裂するタイミングで、スネアもパワフルな叩き方に切り替わっているのがわかると思います。まさに「ロック!」という感じがしますよね。
ロックでは、このスネアドラムの一打が、バンド全体をぐいぐい牽引していくような感覚(=グルーヴ感)を生みだしているのです。
そういえば昔読んだ本で、ロックとはスネアのリズムであり、ロックとは要するに、勃●した●●であると断言されてました…笑
後半の真偽はさておき、スネアの音は、ロック特有の「ガッツ」のあるグルーヴを生み出すのには欠かせないことは間違いありません。
フォークリスナーはこのロック特有のリズムの「良さがわからなかった」わけです。
③楽器編成の違い
また、ロックとフォークでは、使用される楽器とその数が大きく異なります。
念のため確認すると、フォークは「アコースティックギター」と「ボーカル」をひとりで兼任する、いわゆる弾き語りスタイルが一般的です。
一方ロックは「バンド編成」です。
先ほどのホワイト・ストライプスなんかはかなり特殊なタイプですが、基本的には、ボーカル /エレキギター /エレキベース /ドラムスという組み合わせがメジャーですよね。
そもそもフォークリスナーは、単純にロック楽器に親しんでいなかったせいで、ロックのサウンドを受け入れられなかった、というのはあると思います。
私たちにとって、尺八やシタールの音が、良く言えば「エキゾチック」、悪く言えば「異物感たっぷり」に聴こえるのと同じ感覚です。
しかし、ソロ演奏と複数人のバンド演奏の間には、もっと重要な差異があります。
ロックアンサンブルの魅力
複数の楽器が合わさって音楽を奏でるときに、生まれる重要な要素があります。
Q:ひとりの時には聴こえなくて、人数が増えてくると聴こえてくるもの、な~んだ??
A:答えは、楽器同士の「アンサンブル」です。
「アンサンブル」とは、もともとはクラシック音楽(室内楽)での合奏を指す言葉ですが、ロックやポップスではあまり使われません。
その重要度があまり認知されていないからです。
「メロディーが優れてる」
「緻密なハーモニー」
「ノリのいいリズム」
なんかはよく使われますが、「アンサンブル」について言及されることは少ないように思います。
アンサンブルとは、プレイヤー各人が、好き勝手に気が向くままに演奏するのではなく、互いに触発しつつも調和を生むようなプレイをすることです。
実はロック・ジャズ等バンド音楽では、大なり小なり必ず求められる要素です。
ちなみに、ジャズ畑では「インタープレイ」と呼ばれます。
アンサンブルについては、腰を据えて語ると、それだけで3000字を超えるので、後日あらためて単独記事にします。
↑OGRE YOU ASSHOLEは和製「USインディーロック」バンド。
イントロから、2本のギターと、ベース、ドラムスがそれぞれ独自の動きをしています。
各人が好き勝手に動き回っているようで、非常に調和のとれたコンパクトな演奏になっています。
曲が進むにつれて、それぞれの楽器が裏に回ったり、表に出てきたり、多彩なアンサンブルがギュッとに詰め込まれた一曲です。
雰囲気ぐらいは掴んでいただけたでしょうか?
この「アンサンブル」は、ソロ演奏では決して生まれない音楽的要素です。
フォークなど、ソロ演奏の世界にはない要素で、フォークリスナーはこの「アンサンブル」を楽しむ耳を持っていなかったことが、ロックの良さを理解できなかった最後の要因です。
価値の転換
以上3つの要因により、フォークリスナーである、ディランのファンには残念ながら、ロックの良さはわかりませんでした。
それでは、彼らがロックを楽しむためにはどうすればよかったのでしょうか?
それは、価値を転換することです。
つまり、フォークにとってのマイナス要素こそは、ロックの特徴であり、魅力になっていることを理解しよう、ということです。
・音量が大きくて耳障り
⇒ 大音量の音楽を全身で浴びるような感覚を知る
・(フォークに比べて)リズムが機械的
⇒ ロック特有の「ガッツのある」リズム感覚を掴む
・ロック楽器に親しみがない
⇒ロックアンサンブルの魅力を体感する
以上が、フォークリスナーの、ロックの「正しい聴き方」であり、今回の記事の結論となります。
しかし、これはロックに限った話ではない、ということを覚えておいて下さい。
つまり、あるジャンルでのマイナス要素は、他のジャンルでは「価値あるもの」としてみなされることは往々にしてあるということです。
聴き慣れないジャンルの音楽を聴いて、
「自分にとってはイマイチだなあ・・・」
と少し逃げ腰になってしまったら、
この音楽のどういうところがマイナスに感じたのか
を探り、
そのマイナス要素こそは実はそのジャンルの特徴であり、魅力なんじゃないか?
と一度考えてみることが、そのジャンルの良さを発見する近道です。
そうすることで、あなたの楽しめる音楽の幅はもっと広がっていくのです!
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ボブ・ディランに学ぶ「ロックを聴くコツ」
こんにちは、nuskです。
前回の記事は、「音楽に国境はない」というスローガンは実は間違いで、普段聴き慣れないジャンルの音楽を聴くためには「聴くコツ」を知る必要があるという内容でした。
今回からは、具体的な「聴くコツ」について触れていきます。
今回のテーマは
「音楽ジャンル」にあわせて聴き方を変えようです。
音楽ジャンルとは?
そもそも、音楽ジャンルとは、なんでしょうか。
音楽ジャンルとは、ごくごく簡単に言うと、音楽のスタイルを分類する言葉です。
一番身近なのが、よくTSUTAYAのレンタルCDコーナーに設けられている、「邦楽ロック」「洋楽ロック」「HIP HOP」「ジャズ」などと書かれた仕切りプレート。
私の近所(地方のド田舎)のTSUTAYAでは、売り場全体でもせいぜい30分類くらいですが、Wikipediaによれば、「ロック」というジャンルの中だけでも、100種類近くに分類されています。
音楽ジャンルには、それぞれ異なる演奏スタイルがあり、歴史があります。
例えば、「邦楽ロック」リスナーが「洋楽ロック」を聴くためには、聴き方を変えないといけないのです。
「でも、なんで聴き方を変える必要があるの?」
「ジャンルが違っても、しょせん同じ音楽でしょ」
という疑問や反論があると思います。
では、逆に音楽ジャンルによって聴き方を「変えない」とどうなるのでしょうか?
アメリカの伝説的ミュージシャン「ボブ・ディラン」が巻き起こした、ポップミュージックの歴史的事件を例として、解説していきます。
ところでボブ・ディランって誰?
皆さんはボブ・ディランというアメリカのシンガーソングライターをご存知でしょうか?
去年ミュージシャンでは前代未聞のノーベル文学賞を受賞したことが記憶に新しいと思います。(右の人です↓)
通常、小説などの文芸作品に贈られるはずのノーベル文学賞を取ってしまうぐらい、彼の書く歌詞は評価・賞賛されています。
しかし何より、独特の「語りかけるような」歌唱法が非常にユニークで、イギリス新進気鋭のシンガーソングライター「ジェイク・バグ」や、HIP HOPのラッパー達にも影響を与えています。
Bob Dylan - Subterranean Homesick Blues
この曲は比較的「ロック」色が強いですが、初期は、フォークシンガーとして活動していました。
「フォーク」とは、アコギ一本(とハーモニカ)を持って弾き語る音楽ジャンルを指します。
彼の場合、単なるフォークシンガーではなく、
ノーベル賞級の詩と、独特な歌唱法を武器にして、若者から人気を得ていました。
当時のアメリカは、公民権運動という、アメリカ政府に対する反体制運動が若者の間で流行しており、ディランの存在は、そんな若者たちの中で、「怒り」や「反抗」の代弁者(=プロテスト・シンガー)として、祭り上げられました。
ディラン氏、あっさり「ロック」に転向
伝統的なフォークスタイルで歌っていたボブ・ディランですが、1960年代半ばになると、ビートルズやローリング・ストーンズなど、イギリス発の自作自演(バンド自身で作曲から演奏までをこなす)ロックバンドが、海を越えてアメリカでも爆発的に流行しました。俗に「ブリティッシュ・インベイジョン(英国の侵略)」と呼ばれ、世界中にロック旋風を巻き起こします。
Rolling Stones Gather Moss (1964) | British Pathé
↑2:50以降ライブ演奏の映像です。
若き日のミック・ジャガー、死ぬほどイケメン。
ディランは、ビートルズやストーンズとも当時交流を持っていたそうで、彼らの演奏する「ロック」という新しいジャンルの音楽に、大いに刺激を受けました。
満を持してというか、あるコンサートでディランは、
バックバンドを従え、自らもアコギをエレキギターに持ち替え、ロックミュージックをジャジャーンと掻き鳴らしました。
大音量で大好きなロック音楽を演奏できた時は、さぞかし気持ちが良かったことでしょう。
しかし待っていたのは、
熱狂的なファンからの大ブーイング。
「反抗の精神を捨てた」
「フォークに対する裏切り」
とまで罵られました。
しかしディランはこれに臆することなく、というかこれを皮切りに、ほぼ全編ロック演奏によるアルバムをリリースし、固定のバックバンドでツアーも回りました。
この事件はロック史的には大変有名な事件で、一般的には、
硬派で政治的なプロテスト・ソングを歌っていたディランが、軟派なロックバンドを率いて、大衆に迎合した歌を歌うようになってしまった
と思われがちですが、この解釈、実は間違いです。
ボブ・ディランはプロテスト・シンガーじゃなかった?
ディランのファンには、反体制の危なっかしい連中が数多くいたようですが、ディラン自身が、どこまで「公民権運動」に入れ込んでいたのかは疑問です。
何故なら、そもそも彼の詩はとても抽象的で場当たり的なので、特定の政治を真剣に批判していたようには思えないからです。
仮にそういう批判的な曲やフレーズがあったとしても、それは
反体制の人々が勝手に解釈して盛り上がっていただけか、
もしくは
「タンスで足の小指打って痛ぇ」程度の愚痴
だったのではないかと思います。
と、持論も入ってしまいましたが、ディランはそもそも政治なんかにそこまで興味なかったんじゃないでしょうか?
ディランはエレキギターに持ち替えたあとも、抽象的で場当たり的な歌を、相も変わらず歌っていたのです。
そういう飄々としたところが彼の魅力ではないでしょうか。
ディランのファンは「ロック」が良くわからなかった
では、なぜ既存ファンはディランの「ロック化」=「裏切り」と感じてしまったのでしょうか?
それは、ディランファンには「ロック」という音楽が「良くわからなかった」からです。
要するに、ファンがディランのロック転向を受け入れられなかったのは、歌う内容が変わったからではなく、
シンプルに、彼らが「ロック」というジャンルの「良さがわからなかった」というだけなのです。
フォーク愛好家の彼らは「ロック」というジャンルに合わせて聴き方を変えるべきだったのです。
言い換えると、彼らは、ジャンルに合わせて音楽の聴き方を変えなかった(変えることができなかった)が為に、
ロックシンガーとしてのボブ・ディランを楽しむことができなかったのです。
では「フォーク」リスナーが「ロック」を聴くにあたって、どのように聴き方を変えるべきだったのでしょうか?
次回に持ち越します。
音楽に国境はない? 音楽を「聴くコツ」について
こんにちは、妻が就学中のため、仕事はそこそこに、
前回の記事でも触れたように、聴き慣れない音楽を聴いても「良さがわからない」
今回はその原因を追求していきます。
「音楽に国境はない」という思い込み
「音楽は国境を越える」
「音楽に国境はない」
「オレたちの音楽は海を渡る!」
ライブの煽りなんかでよく使われるスローガンです。
音楽は世界共通、誰とでもシェアできる!
洋邦混合のフェスや洋楽アーティストとの対バンなんかでは、
しかし、実はこの言葉、根本的に間違っているんです。
というのは、音楽には、れっきとした国境が存在するからです。
音楽には実は国境があるんだ!といっても、
そもそも音楽は国じゃないので、なんだかピンとこないですよね。
国境とは文字通り、国と国との領土の境目のことです。
私はあまり海外旅行の経験がないので詳しくはわかりませんが、
パスポートを提示したり、
要するに、手ぶらでは国境は越えられないということです。
このことを踏まえると、音楽に国境は「ない」という言葉は、
誰もが無条件で、世界中の音楽を理解できる
という風に言い換えられます。
あらゆる音楽の良さは、
という主張です。
先ほど申し上げたように、これは間違いです。(なぜなら、私や皆さん誰しもが「洋楽の壁に」ぶち当たった経験があるから!)
対して、音楽に国境は「ある」ということを言い換えると、
音楽を理解するためには一定の条件が必要
ということになります。
音楽を聴くのに勉強はいらない
さて、音楽を理解するための条件とはなんでしょうか?
英語の歌詞を聴き取れるようになること?
楽器を演奏できるようになること?
音楽理論を体系的に学ぶこと?
どれもハズレです。
もちろん、楽器の演奏や音楽理論の勉強などはいずれも、
音楽の聴き方を拡大してくれるとは思います。
しかし、あらゆる音楽を聴き、楽しむという目的においては、
何より、演奏や理論を習得するためには、
大変な時間と労力(とお金)が必要です。
たかだか音楽を聴くために、そこまでするのは本末転倒ですよね。
少し話が逸れてしまいました。
ただ、音楽をより幅広く楽しんで聴いてもらうにあたって、
皆さんには、今みたいにスマホやPCでネットサーフィンする以上の労力や費用は要求しない、ということは強調しておきます。
「聴くコツ」を身につけよう
では、「良さがわからない」音楽を理解するためには、何が必要なのでしょうか…?
その答えは、
聴きたい音楽に合った「聴くコツ」を身につけることです。
「聴くコツ」は、ひとつではありませんので、今回はコツ自体の内容には触れません。
これから当ブログでひとつずつ丁寧に解説していきますので、乞うご期待ください!
世の中に溢れる様々なジャンルの音楽を聴くには、
その音楽に合った「聴くコツ」が必要です。
たったひとつのコツを掴むだけでも、好きな音楽の幅が広がったり、今現在皆さんが好きな音楽に対しても、いつもと違う聴き方を発見できたりして、音楽の楽しみ方がグンと拡がります。
まずは音楽に国境はあることを意識して音楽を聴いてみてください。
そして、聴きなれない音楽を聴くにあたって「コツ」が必要だということを覚えておいてください。
これがひとつめの「聴くコツ」です。
一度や二度聴いただけで、
好き/嫌いや、合う/合わない
を決めつけてしまうと、
何の準備もなしに新しい音楽を聴くことは、
「見えない壁」にぶつかってしまうことがほとんどです。
しかし、それを「
何度門前払いになろうが、
「
「何か他に「聴くコツ」があるんじゃないか?」
と、
抽象的でふわふわした話ばかりで申し訳ありませんでした!
次回以降は新しい音楽を聴くための具体的な「聴くコツ」を解説していきます!
当ブログについて
はじめまして、管理人のnuskと申します。
1989年生まれの28歳、妻と子2人の4人家族で仲睦まじく生活しています(^^)
この度は当ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
このブログの目的
当ブログは、音楽好きの方、ひいては、好きな音楽やアーティストのことであれば、一晩中語り明かせるような「音楽バカ」の皆さんに向けて、発信していきます。
特に、音楽を聴くにあたっての、以下のような悩みや疑問を一緒に解決していきたいと思っています。
あのCD、何度か聴いてみたけど、良さがわからない
洋楽を聴いてみたけど、いまいちピンとこない
友達や恋人が好きなアーティストを理解したい
このような、悩み以下の「モヤモヤ」は誰しもありますよね。
しかし、なにせ悩み以下なので、
「実は相談があって…」
と身近な人に切り出そうなんてことは、まずないと思います。
かくいう私も、
キーボードの「F」と「J」になぜかヘンな突起があるということについて、モヤモヤしながらキーを叩いているところです。
「モヤモヤ」を一緒に解決したい
私自身も学生時代、そんなモヤモヤを何年も放置していたが為に、洋楽の良さがわかるまで何年もかかってしまいました。
思い返せば、非常にもったいなかったなと思います。
皆さんにはそんなムダな時間を過ごしてほしくない、と思っています。
何よりも、音楽がそもそも大好きで、もっと幅広く音楽を聴いてみようという好奇心を持っている皆さんが、
「洋楽の壁」にぶち当たることで、洋楽や他の音楽との出会いを諦めてしまうことは、
非常に勿体ないし、寂しいことです。
皆さんがそんな悲しいことにならないために、
どんな手助けができるだろうか、と三日三晩考えた結果・・・こんなブログを作ってしまいました!(とんだ暇人です!)
脳の「聴かず嫌い」
皆さんは、洋楽に興味があり、洋楽を好きになりたい、洋楽の良さをわかりたいという気持ちを持っていると思うので、当ブログのタイトルにもあるような「聴かず嫌い」ではないとは思います。
しかし、上記のようなモヤモヤを抱えてる方って実は、
脳が「聴かず嫌い」になってしまっているのです。
聴き慣れない音楽が頭に入ってこない現象を私は勝手に
「脳の聴かず嫌い」と命名しました。
私自身も何度か「脳の聴かず嫌い」を経験しましたが、そのときは単純に、
自分とは波長が合わないんだろうなぁ…
音楽って所詮フィーリングっしょ!
と決めつけて、自分が一度聴いてピンとこなかった音楽は自分の中では「終わったこと」にしてしまっていました。
しかし、波長が合わないと一度切り捨ててしまった音楽に、
ふとしたキッカケで、どハマりしてしまうことが、音楽の世界では往々にしてあるのです。
それなのに、聴き慣れない音楽を聴こうとすると、
私たちの耳は、脳は、右から左へ受け流してしまう・・・
いったいなぜでしょうか?
それは、その音楽の「聴くコツ」を知らないからです。
音楽の「聴くコツ」とは?
実は、新しい音楽を楽しむためには、その音楽にあった「聴きくコツ」を知り、身につけることが必要なのです。
その方法については、以降の記事に譲りますが、
音楽オタクという人種は、意識的にせよ無意識的にせよ、この方法がしっかり習慣づいているのです。
真の「音楽バカ」を目指そう!
洋楽ロックだけでなく、ジャズ、クラシック、電子音楽、ブラックミュージック・・・
世界中のいろんなジャンルの音楽を楽しんでもらいたい!いろんなジャンルの音楽の良さを伝えたい!
というアツい思いで、ブログを綴っています。
皆さんに「真の音楽バカ」になってもらえるように頑張りますので、応援よろしくお願いいたします!